ガジェット

Meta の Messenger アプリ、ユーザーの承諾なくバッテリーを急速に消費することができる

元 Meta 従業員の男性が Messenger アプリでユーザーの承諾なくスマートフォンのバッテリーを急速に消費する否定テストの実行を要求され、これに反対したことで解雇されたと主張しているそうだ
(The Register の記事
9to5Mac の記事
Android Police の記事
New York Post の記事)。

男性は 2019 年に製品分析担当のデータサイエンティストとして Facebook (現 Meta) に入社。業務は高く評価されており、2021 年にはシニアデータサイエンティストに昇進している。問題の否定テストは 2022 年 5 月に上司から実施を提案されたものだ。しかし、バッテリー効率を担当していた男性が実施すべき否定テストではユーザーに無断でバッテリーを急速に消費することになる。そのため、男性はこのテストが消費者保護法に違反する可能性があり、ユーザーが必要な時に端末を使用できなくなることも懸念されるなどとして実施に反対する。

上司は否定テストをすぐに実施する必要はないなどとしていったん引き下がるが、7 月には男性の評価を引き下げるなどの報復を開始。男性も反論したものの、11 月には解雇されることになる。男性はニューヨーク南部地区連邦地裁で 1 月 20 日に Meta を提訴 (PDF) したが、Meta 内部の規定による仲裁手続きを行うとして 6 日後には取り下げ (PDF) ている。ただし、男性の弁護士によると単純に和解するつもりはなく、Meta が内部告発者の保護を怠ったとして労働省に告発する計画とのことだ。

すべて読む

| ITセクション

| 法廷

| 電力

| Facebook

| IT
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

Facebook,Instagramなどで大規模障害、従業員がオフィスに入ることもできず
2021年10月06日

インストール件数が地球の総人口を超えるアプリたち
2021年07月27日

米人権団体、米司法省がFacebook Messengerの暗号解除を求めた裁判の情報開示を求める
2018年12月04日

Facebook、Androidユーザーからの通話/SMS履歴収集はオプトインによるものだと主張
2018年03月29日

ドイツの連邦地裁、Facebookによるユーザーデータの扱いは違法と判断
2018年02月16日

「リソース消費の多いAndroidアプリ」をまとめた調査レポートが発表される
2017年08月24日

アムネスティによる人気メッセージングアプリ11社のプライバシーランキング、1位はFacebook
2016年10月29日

Android版及びiOS版Facebookアプリはバッテリを無駄に消費している
2016年02月10日

Source: スラッシュドット