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Debian、merged-/usr を延期

Debian プロジェクト技術委員会は 16 日、merged-/usr を Debian 12 では延期すると発表した
(メーリングリストでのアナウンス
Phoronix の記事)。

merged-/usr (UsrMerge) はルートファイルシステムのディレクトリ (bin・sbin・lib) を /usr 以下のサブディレクトリへ移動し、ルートファイルシステムにはそのシンボリックリンクを置くというものだ。Debian 11 では merged-/usr と non-merged-/usr が混在しているが、Debian 12 ですべてを merged-/usr へ移行する計画が 2021 年に示されていた。しかし、マージ後の /usr ファイルシステムのレイアウトの状態や、既存の Debian 11 に対するアップグレードパスの扱いに関する開発者からの疑問がいくつか解決していなかったという。

今回技術委員会では採決の結果、次の採決で取り消されるまで merged-/usr 実施の延期を決定した。個別のプロジェクトのメインテナーに対しては、早まってルートファイルシステムからファイルを /usr に移動しないことを推奨し、Debian 12 リリース時点で /usr・/bin・/lib*・/sbin の各ディレクトリに格納されていたファイルはそれぞれのディレクトリ内にとどまり、Debian 12 リリース後に /bin・/lib*・/sbin から /usr へ移動したファイルは元の場所に戻されるべきとのこと。

次の採決は Debian 13 “Trixie” の開発サイクル内で行う見込みとのことだ。

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Source: スラッシュドット