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Cisco、リーダーによる包括的用語の率先した使用は職場の雰囲気をよくするとして推奨

Cisco がリーダーによる包括的用語の率先した使用を推奨している
(Cisco Blogs の記事)。

包括的用語の使用によりチームのメンバー間の壁がなくなり、チームの一体感が高まるという。リーダーが率先して使用すればみんなにとってより居心地のいい空間が生まれ、離職率も減少するそうだ。Cisco Innovation Labs を率いる Maulie Dass 氏は会議で自分の発した言葉が非包括的な可能性があると気付いた時にいったん話を止め、その言葉に対するみんなの意見を求めるようになってから、近付きやすい雰囲気になったとのこと。

包括的用語としては差別的な表現からの置き換えがよく知られているが、ブログ記事では暴力的表現からの置き換えに注目している。暴力的表現から置き換える表現のリストは Phenomenex の Anna Taylor 氏が作成したもので、殴る・蹴るといった暴力そのものの表現に限らず、「jump the gun (フライングする) → start too soon」「deadline (締め切り) → due date」「not a bad idea (悪いアイディアではない) → a good idea」といった暴力を示唆しない表現の置き換えも含まれる。

また、「shoot me an email (私に電子メールを撃ち込んでくれ) → send me an email (私に電子メールを送ってくれ)」のように本人は面白いと思っているらしい表現からの置き換えや、「kill two birds with one stone (一つのストーンで 2 羽の鳥を殺す; 一石二鳥) → feed two birds with one scone (一つのスコーンで 2 羽の鳥を養う)」といったことわざの置き換えもみられる。

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Source: スラッシュドット