ガジェット

Apple、イスラエルのNSO Groupを提訴。スパイウェア「Pegasus」開発

Appleが23日、イスラエルのNSO Groupに対し、Appleユーザーを監視・標的にした責任を問う訴訟を起こした。この件に関しては過去記事でも何度か取り上げられているが、同グループは個人データ、写真、メッセージ、正確な位置情報などを把握できるスパイウェア「Pegasus」を開発し、人権抑圧国家に売却していた(関連その1その2)。ジャーナリスト、活動家、反体制派、学者、政府関係者といった反体制派の言論抑制などに用いられたとされる(AppleリリースReutersTechCrunchEngadget日経新聞GIGAZINEITmedia)。

今回の訴訟でAppleはユーザーへのさらなる悪用と被害を防止するため、同グループがAppleのソフトウェアやサービス、デバイスの使用を禁止する恒久的な差止命令や賠償金支払い命令を求めている。訴状では、NSO Groupが被害者の機器にスパイウェア「Pegasus」を感染させる方法に関する情報なども記載されているという。Appleはリリースの中で、NSO Groupのような国家に支援されている組織が、説明責任を果たさず高度な監視技術に何百万ドルも費やしているとし、この状況を変える必要があるとしている。

すべて読む

| アップルセクション

| セキュリティ

| クラウド

| 携帯電話

| インターネット

| アップル

| 政府

| 携帯通信
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

LINEで台湾要人約100人の個人情報がハッキングにより流出、国内では握手会動画が中国に流出
2021年07月30日

NSO Group のスパイウェアがジャーナリスト監視に使われていた問題で、iOS のセキュリティがイメージほど高くないことにも注目が集まる
2021年07月23日

各国政府機関が愛用するスマートフォン用スパイウェア、クラウドのデータも取得可能に
2019年07月21日

Apple、リモート脱獄を可能にする3件のゼロデイ脆弱性をiOS 9.3.5で修正
2016年08月28日

Source: スラッシュドット