ガジェット

AMDのCPUには一度書き込んだら消去不能なOTPメモリが搭載されている

AMDが提供している「Platform Secure Boot(PSB)」は、同社製CPUの一部を他のシステムで使用できないようにするセキュリティ機能。このPSBがLenovo製PCの一部でデフォルトで有効化されているという。具体的にはLenovoの一般ユーザー向け製品とAMD Ryzen Proの組み合わせで有効化されているそうだ。問題はこのPSBが一度でも設定されてしまうと、そのCPUは設定されたメーカー以外のPCでは動作しなくなる点。このため特定メーカーでしか動作しないベンダーロックされたCPUが中古市場に出回るようになってしまったらしい。ロックさせた製品は外観では見分けが付かないことも問題になっている模様(Serve The HomeCloudflareredditGIGAZINE)。

あるAnonymous Coward 曰く、

組込屋的にオオッと思ったニュースを一つ
AMDのCPUにはセキュリティ関係の目的で一度書き込んだら消去不能なOTPメモリが搭載されているそうです
自分が明確に意図したつもりは無いのに、勝手にデバイスに消去不能なID設定みたいなことがされるとはちょっと薄気味悪い気もします

FPGAなどのデバイスにはかなり前から同様にセキュリティ用途の再書き込み・消去不能・ユーザー回路/アプリケーションからは読み出し不可能なメモリ/ヒューズが搭載されているのですが、PC用プロセッサでは初耳でした(IntelのCPUはどうなんでしょ?)
通常この種のメモリには普通のCMOSプロセスで製造可能で、書き換え可能とした場合の読み書き保証回数は1000回程度のものが使われています

すべて読む

| セキュリティセクション

| テクノロジー

| ハードウェア

| セキュリティ
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

AMD、次世代CPU「Ryzen 7000」やRyzen 7 5800X3Dなどを発表
2022年01月06日

Microsoft 曰く、非サポート CPU でも Windows 11 はインストール可能だが、更新プログラムが提供されるとは限らない
2021年08月29日

Source: スラッシュドット