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AIによる盗作投稿がSF雑誌を侵食

米国のSF雑誌「Clarkesworld Magazine」は、年間で1万2000件以上の小説の応募を受け付けている。しかし、今年はチャットボットを利用して生成されたAI作品の投稿が大量発生したとみられ、昨年同時期に比べて約35倍の応募があったという。この状況を受けて同誌の創設者Neil Clarke氏はすべての投稿の停止をアナウンスしたそうだ。同誌では編集者が投稿作品を選別していたが、チャットボットの性能の向上により、人間の作者が書いた作品を見つけることがほぼ不可能となったとしている(Neil Clarke氏のブログclarkesworld公式TwitterGIGAZINEForbesGIZMODO)。

Clarkesworld Magazineに投稿される盗作の数を月ごとにまとめたデータによると、盗作投稿件数は2022年10月頃から大幅に増加。2月21日に公開されたデータでは盗作件数は500件を超えているという。2023年2月に投稿された作品のうち、38%もの作品が盗作だったともしている。

nemui4 曰く、

「ChatGPTを使えば簡単にお金を稼げると主張する人々」によって盗作投稿が爆増してしまったとのこと。

クラーク氏によると、AIを用いた盗作には「クセ」が存在しており、人間が書いた作品と見分けられるとのこと。チャットAIの発達に伴ってAIによる盗作が急増したことから、Clarkesworld Magazineは新規投稿受付の停止を発表しました。

AIが「クセ」を無くせるようになったら終わりの始まりですね。

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Source: スラッシュドット