ガジェット

40ft背高コンテナを載せた貨物列車が試験走行

あるAnonymous Coward 曰く、

物流業界では複合一貫輸送と呼ばれる、主に船舶で使われるISOコンテナをそのまま、トラック、鉄道、船舶で使いまわす輸送形態が重要になっているらしい。ISOコンテナをそのまま船から鉄道、鉄道からトラックに乗せ換えることができれば、中身を移し替える手間を削減できる。ただ、日本のインフラは古い時期に整備されたためか、40ft通常コンテナが限界で、近年比率の高まっている40ft背高コンテナ(H2.896m)は鉄道の建設限界を超え、高さも道路の制限を超えるそうな。

道路については「重要物流道路」制度が2018年から施行され、指定された道路については40ft背高コンテナを積んだトレーラが申請不要で走れることになった。鉄道に関してはトンネルを広げるのは難しいことからか、背高コンテナを載せた状態で建築限界に納まる低床貨車の開発を進めていたらしいのだが、40ft背高コンテナを載せた貨物列車が試験走行している様子が目撃され、Twitterに写真が掲載された。
国によってはトラックでコンテナを縦に二段重ねして運ぶ等も行われているとかで、地盤が弱くトンネルも多い国土は国際競争上、不利になりそうである。

ちなみにコンテナを二段重ねにすると重量は68tで、90式戦車50.2tより重いのだとか。

情報元へのリンク

タレコミの元となっているツイートによれば、試験走行していた車両は「コキ73-2」という車両らしい。この車両に関してはWikipediaも見当たらないが、甘小枝の部屋ブログによると、日本車輌製造によって2016年頃に作られたものだそう。同ブログによれば、試運転で不具合が生じたことからしばらく運用はされていなかった模様。4両ほどの試作車がある模様。その車両が2020年以降に試運転されている目撃例が出ているそうだ(甘小枝の部屋ブログその2甘小枝の部屋ブログその3)。最新の目撃例はタレコミにあるツイートのように今年の5月28日に撮影されたものらしい。先のD急氏のツイートによると、そのコキ73-2がに40ftコンテナを搭載して走行を行っている様子が目撃されたとのこと。

すべて読む

| 交通
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

JERAとIHI、石炭火力発電機に大量のアンモニアを混焼する実証事業
2021年05月28日

川崎重工業、世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」を公開
2021年05月26日

空の旅が地球に与える負荷はどの程度か
2019年09月27日

出荷される高速鉄道車両をド真っ昼間の道路で陸送、それを観覧できるイベントが山口県下松市で開催
2019年07月05日

鉄道運休や遅れ、ここ30年間で3倍に
2019年02月28日

南海電鉄、高野山ケーブルカーを更新へ
2018年06月08日

Source: スラッシュドット