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自衛隊の装備品、予算不足で5割が稼働できず

あるAnonymous Coward 曰く、

先日イージス・アショア代替艦が話題となった2023年度予算の概算要求だが、大型装備品が目立つ一方、防衛省は要求の中で共食い整備などが横行する実態も公表、稼働率向上のために既存装備の部品にも予算をつけるよう求めていることが報じられている(日経新聞航空万能論GF防衛省 我が国の防衛と予算[PDF])。

日経新聞が報じたところによると、防衛省が行った調査で「自衛隊が保有する装備品の内50%が稼働状態、残り25%が整備中、残り25%が修理に必要な部品や予算がない整備待ちに分類され、予算不足でスペアパーツの確保が困難なF-2は共食い整備が日常化、整備待ちに分類される機体には深刻な問題が潜んでいる」との結果が出ているという。また、弾薬の備蓄量が少ないうえに、そもそも備蓄の70%が冷戦時代のまま北海道に保管されているため、沖縄での有事などに対応できないとの声も上がっている。

装備品の維持・整備には2022年度だけで1兆1,000億円が投じられているものの、「積み上がった整備待ちを解消するには2兆円以上が必要」とも報じられており、予算不足が続いたツケは簡単には解消でき無そうである。

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Source: スラッシュドット