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米連邦通信委員会、アンテナ価格を理由に Starlink の補助金申請を却下

米連邦通信委員会 (FCC) は 10 日、 LTD Broadband と Starlink がそれぞれ提出した Rural Digital Opportunity Fund (RDOF) の長文式申請書却下を発表した
(The Verge の記事
Ars Technica の記事)。

RDOF は田舎へのブロードバンドサービス提供を支援する基金で、2020 年 12 月に発表された初期オークション結果では LTD Broadband が 1,320,920,718 ドル 60 セント、Starlink (SpaceX) が 885,509,638 ドル 40 セントを勝ち取っていた。

しかし、FCC 委員長のジェシカ・ローゼンウォーセル氏は Starlink について、まさしく有望な技術であるとしたうえで、ユーザーが 600 ドルのアンテナを購入する必要のある消費者向けブロードバンドが合計 9 億ドル近い補助金の対象として適切なのかどうかについて疑問が呈されていると指摘した。

一方、LTD はオークションで 15 州の入札に勝利して最大の落札者となったが、7 州で適時に通信事業者としての認可を受けられておらず、FCC は LTD が落札条件を満たすネットワーク展開を実現できないと判断したとのことだ。

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Source: スラッシュドット