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米環境保護団体、Super Heavy打ち上げで適切な環境対策を行わなかったとして米連邦航空局を提訴

SpaceX の Starship/Super Heavy 打ち上げに関して米連邦航空局 (FAA) が適切な環境保護対策を行わなかったとして、Center for Biological Diversity などの環境保護団体やネイティブアメリカンの文化団体が FAA をコロンビア特別区連邦地裁に提訴した
(Center for Biological Diversity のプレスリリース
The Verge の記事
Ars Technica の記事
The Register の記事
訴状: PDF)。

テキサス州ボカチカの SpaceX 発射場周辺は州立公園や野生生物保護区で囲まれており、絶滅が危惧される野生生物、たとえばフエコチドリやオナガハヤブサ、ジャガランディ、オセロットなどの重要な生息地になっているほか、ヒメウミガメの産卵地になる海岸もあるという。しかし、FAA が適切な環境評価を行わずに SpaceX に発射場の建築と打ち上げを許可し、野生生物に大きな影響を与えたと原告は主張する。

4 月 20 日の打ち上げは爆発による大量のデブリを周辺地域にまき散らしているが、FAA では今後 5 年間にわたって年 20 回の Starship/Super Heavy 打ち上げを許可している。そのため、原告側は FAA が米国家環境政策法 (NEPA) に違反したことの確認や、FAA による SpaceX への打ち上げ許可取り消しなどを求めている。

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Source: スラッシュドット