ガジェット

東京電力福島第1原発事故、最高裁は国の責任を認めず

東日本大震災時の東京電力福島第1原発事故で、当時避難した福島県民らが国と東電に損害賠償を求めた訴訟の上告審の判決が17日に言い渡された。最高裁の菅野博之裁判長は、「実際の津波は想定より規模が大きく、仮に国が東京電力に必要な措置を命じていたとしても事故は避けられなかった可能性が高い」として、国の賠償責任を認めないとする判断をした(NHK毎日新聞日経新聞)。

原発事故における国の責任について最高裁が統一的な判断を示すのはこれが初めて。今回の判断は4件の訴訟に関する上告審判決で、現在は今回のものを含む同種訴訟は約30件(原告総数1万2000人以上)起きている。今回の最高裁の判断は今後の同様の訴訟に影響するとみられている。

すべて読む

| 法廷

| 原子力

| 政府
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

チェルノブイリで塹壕を掘っていたロシア兵、急性放射線症候群で搬送か
2022年04月01日

福島第一原発事故の避難区域内におけるイノシシとブタの交雑に関する研究成果
2021年07月04日

脱原発を選んだドイツ、二酸化炭素排出量増加や大気汚染によって年間120億ドル以上の社会的コスト増
2020年03月24日

福島県の住民が原発事故で精神的苦痛を受けたとして東電を訴えていた裁判、賠償命令が出る
2020年02月20日

2011年から2014年の間、電気料金上昇が原因で少なくとも1280人が亡くなっているという推計
2019年10月31日

東電旧経営陣3名に無罪判決、福島第一原発事故を巡り強制起訴
2019年09月21日

Source: スラッシュドット