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ロシアの現行巡航ミサイルにはAliExpressで買える部品が組み込まれている

以前、ロシア製ドローンに日本製のカメラが使われている、迂回経路で入手した米国製部品が使われているといった話も出ていたが、同様の問題がミサイルなどでも指摘されているようだ。Харківська Нишпоркаさんのツイートによれば、ロシアが使用しているとされる最新型の巡航ミサイルX-101(kh-101)の中身の分析などでは、AliExpressで売っている2ドルの変圧器などが使われているという。昨年のウクライナ国防省情報局分析でも1960年代レベルの電子機器を搭載していることが指摘されている(Харківська НишпоркаさんのツイートKOREA ECONOMICS)。

あるAnonymous Coward 曰く、

ロシアの現行機種の巡航ミサイルkh-101は、2012年から運用されている空中発射型の巡航ミサイルで、敵の対空ミサイルの範囲外から発射できる2500km以上の長射程、赤外線探知とレーダーを避けるための低高度飛行能力、レーダー吸収複合材の採用、ロシアの衛星測位システムであるGLONASSによる誘導等の特徴があり、一発13万ドルである。

よく経済制裁でロシアはハイテク兵器が作ることができなくなるという話があるが、ソ連時代からハイテク兵器を作っていたのに、ソ連時代から作っていたミサイルが作れなくなるなんておかしい、と思っていたのだが、一概にもそうともいえないのかもしれない。というのも、13万ドルのkh-101巡航ミサイルにはAliExpressで2ドル、日本のAmazonで2つで1,350円で買える部品が組み込まれているという情報があるからだ。

AliExpressで売ってる民生品の方が、ロシア国内で作る軍用品より、総合的にすぐれているのだろうか。それとも、kh-101は安物で、kh-101の核搭載型であるkh-102は、ロシア製部品を使っているのだろうか。この2ドルの部品は、これからは航空機グレードと名乗ってもいいかもしれない。

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Source: スラッシュドット