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ギャレットのゲート型金属探知機に 9 件の脆弱性、遠隔から検知感度を変更される可能性も

headless 曰く、

ギャレットのゲート型金属探知機で見つかった 9 件の脆弱性を発見者の Cisco Talos が解説している(Cisco Talos のブログ記事
HackRead の記事)。

脆弱性が見つかったのは金属探知機本体ではなく、オプションの遠隔監視用 iC モジュールだ。もちろん金属探知機が脆弱性を発見したわけではない。このiCモジュールはゲート型金属探知機 PD6500i および Multi Zone (旧 MZ6100) に対応し、施設内のネットワーク環境に組み込むことで遠隔での設定や検知結果などの確認が可能になる。

脆弱性のうち 4 件 (CVE-2021-21901
CVE-2021-21903
CVE-2021-21905
CVE-2021-21906) はバッファーオーバーフローの脆弱性で、リモートからコードを実行できる可能性がある。CVE-2021-21901 と CVE-2021-21902 は認証の前に発生するという。また、別の 4 件 (CVE-2021-21904
CVE-2021-21907
CVE-2021-21908
CVE-2021-21909) はディレクトリトラバーサルの脆弱性で、認証済みの攻撃者が特定の条件でデバイス上のファイルを読み取り・書き込み・削除できる。最後の 1 件(CVE-2021-21902)は認証バイパスの脆弱性で、競合状態により認証済みユーザーのセッションを攻撃者が乗っ取ることが可能とのこと。

攻撃者はこれらの脆弱性を悪用することで、遠隔から金属探知機の動作状況を監視できるほか、金属探知機の感度を変更するなど、セキュリティを低下させる操作を実行することが可能となる。既に修正版のファームウェアが提供されており、ユーザーにはできるだけ早く更新することが推奨されている。

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Source: スラッシュドット