ガジェット

Motorola、Android 11でブラジルの先住民族言語サポートを追加

Motorolaは25日、消滅が危惧されるブラジルの先住民族言語、カインガング語(kgp-BR)とニェエンガトゥ語(yrl-BR)の2言語を同社のAndroid 11対応デバイスでサポートすると発表した(Motorolaのブログ記事The Vergeの記事)。

Motorolaの最大のユーザーベースはラテンアメリカにあるが、この地域の先住民族言語がAndroidでサポートされていないことに気付いたそうだ。現在のブラジルにポルトガルが到達した当時の同地域では1,215の言語が話されていたが、500年後の現在は200言語程度まで減少しており、1世紀以内にすべて消滅する可能性もあるという。

言語が消滅すれば文化遺産も失われるため、Motorolaではソフトウェア上の体験を通じて危機に瀕する言語を保存、さらには再活性化もできるのではないかと研究開発を開始したそうだ。その結果、ブラジル・カンピーナス州立大学(Unicamp)教授のWilmar D’Angelis氏が率いる先住民族言語学者などのチームの協力のもとに、同社のデバイスへのカインガング語とニェエンガトゥ語の追加が実現した。

すべて読む

| デベロッパーセクション

| サイエンス

| デベロッパー

| Android
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

失われた言語で書かれた文書を解読するアルゴリズム
2020年10月25日

スコットランドの伝統言語「ゲール語」が消滅の危機
2020年07月08日

WebブラウザVivaldi、関西弁ネイティブスピーカー・ボランティア翻訳者を募集
2019年11月21日

「正しい英語」などというものが存在しない理由とは
2015年03月21日

2115年の世界ではどんな言語が話されているか
2015年01月04日

氷河期から使われていた単語
2013年05月12日

Google、危機に瀕する言語を救う「Endangered Languages Project」を公開
2012年06月24日

世界の言語の起源解明か
2011年04月16日

400 年前の書簡から未知の言語が発見される
2010年09月01日

ヒトの言語はネアンデルタール人よりも前に始まっていた?
2008年07月15日

Source: スラッシュドット