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米ニューヨーク州農業・市場局、缶入りホイップクリーム販売に年齢確認が不要なことを明確化

米ニューヨーク州で昨年成立した州法により 21 歳未満への缶入りホイップクリーム販売が禁じられるとの誤解が広がり、州農業・市場局が注意喚起している
(ニュースリリース)。

この州法 (S2819A / A754A) が禁じるのは「whipped cream charger」であり、ホイップクリームを作るディスペンサー容器に取り付ける亜酸化窒素カートリッジだ。ディスペンサー容器内で生クリームと亜酸化窒素を混ぜ、レバーを操作して取り出すと亜酸化窒素が膨張してクリームが泡立つ。

笑気ガスとも呼ばれる亜酸化窒素は陶酔目的で吸入することが問題視されており、21 歳未満への販売禁止に至った。缶入りホイップクリームも同じ仕組みでクリームを泡立てるが、こちらは禁止の対象になっていない。ホイップクリームを食べて得られる陶酔感は亜酸化窒素によるものではなく、脂肪と砂糖によるものだ。

法律の条文では「whipped cream charger」が上述のような物品であることを明確に定義しており間違いようもないのだが、完全に誤解した報道ミスリードするような報道相次ぎ、食料品店での精算時に ID カードを要求される例も報じられている。農業・市場局は缶入りホイップクリームは全年齢で合法的に購入できるため年齢確認は必要ないとする一方、亜酸化窒素カートリッジの販売時には 21 歳以上であることを確認するよう求めている。

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Source: スラッシュドット