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海のプラスチックゴミのうち4分の3以上は漁業関連などが原因。日本からが最多

crass 曰く、

自然保護団体「The Ocean Cleanup」が2019年に太平洋ゴミベルトで採取した573kgのプラスチックごみの分析結果を公開した。
通説では「海洋プラスチックごみの約8割は陸域から発生」とされていたが、実際は約8割は沖合での漁業活動によるものだった。文字やロゴが確認できたゴミの内訳では日本からのものが34%で最多で、中国が32%で続いた。

Scientific Reportsに掲載された研究によれば、太平洋ゴミベルト(GPGP)のプラスチック破片の75%から86%が漁業活動に由来しているという。以前の調査では、GPGPのプラスチック塊のほぼ半分が漁網とロープで構成されていたが、残りの大部分を占める硬質プラスチック物体と小さなフラグメントの正体は分かっていなかった(Scientific ReportsOcean Cleanup)。

非営利組織オーシャン・クリーンアップ(Ocean Cleanup)は、GPGPに蓄積する5mc角以上のサイズのプラスチック破片​​の組成、起源、年代に関する調査をおこなった。その結果、約3分の1は識別できなかったものの、残りの3分の2は、浮き、ブイ、クレート、バケツ、バスケット、コンテナ、ドラム缶、ジェリカン、魚箱、ウナギ捕りといった一般的に釣りなどで使用されるもので占められていたという。このうち約半数の49%が年代が特定可能だったとされ、 20世紀に製造されたものだった。最も古いものは1966年製のブイだったとしている。

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Source: スラッシュドット