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新電力137社のうち約6割が赤字。あしたでんきはサービス終了を発表

東京商工リサーチが26日、新電力137社の2021年決算を集計した結果、そのうちの56.3%もの企業が赤字であることが分かったと発表した。前年は同24.1%だったことを考えると、大幅に赤字の企業が増えたとしている。黒字79社に対して赤字は102社で、137社の売上高を合計すると1兆8699億円。これは前年比で14.3%の増収ではあるものの当期利益の合計は593億円の赤字になったとしている。東京商工リサーチは、新電力に関してはウクライナ情勢などの影響もあり、ビジネスモデルが根本から揺らぎかねない状態にあると指摘している(東京商工リサーチITmedia)。

そんな中、TRENDEが運営する新電力「あしたでんき」は27日、2022年6月30日をもって、全エリア・全プランの供給を終了すると発表した。同日をもって解約・終了するとしている。理由としては石油・天然ガス・石炭等の高騰に加え、それらの価格に関する状況が好転する見込みが見通せないとして、供給を終了することを決定したとしている(TRENDEリリース)。

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Source: スラッシュドット