ガジェット

国際宇宙ステーション、軌道上のデブリを回避するためマヌーバ―を実施

国際宇宙ステーション (ISS) で日本時間 10 月 25 日、軌道上のデブリを避けるためのマヌーバ―が行われたそうだ
(NASA のブログ記事)。

問題のデブリはロシアが 2021 年 11 月に衛星攻撃兵器 (ASAT) のテストで破壊した旧ソ連の人工衛星「コスモス 1408」の断片 (PDF) だ。マヌーバ―を実施しなければ断片が ISS からおよそ 4.8 km 以内を通過する可能性があると予測されていた。

事前決定されたデブリ回避マヌーバ― (PDAM) が開始されたのは日本時間 25 日 9 時 25 分。プログレス 81 のスラスターが 5 分 5 秒にわたって噴射され、ISS の高度は遠地点で約 322 m、近地点で約 1,287 m 上昇。軌道はおよそ 425 km × 411 km になったという。マヌーバ―による ISS 運用への影響はなかったとのことだ。

すべて読む

| サイエンスセクション

| 国際宇宙ステーション

| サイエンス
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

NASA、衛星コンステレーションがミッションに影響する可能性を懸念
2022年02月13日

ロシアが衛星破壊実験を実施。約1500個のスペースデブリが発生
2021年11月17日

国際宇宙ステーションに「宇宙ゴミ」が衝突、カナダ管理のロボットアームが損傷
2021年06月04日

国際宇宙ステーション、スペースデブリ回避のため今年3回目のスケジュール外軌道上昇を実施
2020年09月26日

インドの人工衛星破壊で生まれたデブリ、国際宇宙ステーションのリスクとなる
2019年04月08日

インド、ミサイルによる衛星破壊実験に成功。スペースデブリを生む行為に批判も
2019年03月30日

「こうのとり」6号機、ミッション終了。デブリ除去実験のためのワイヤー打ち出しは行えず
2017年02月08日

ロシアのロケットの残骸が国際宇宙ステーションに衝突するおそれ
2012年10月23日

ISSの乗組員、デブリ衝突の恐れで脱出カプセルに一時避難
2009年03月14日

国際宇宙ステーション、「正体不明」のデブリ回避に成功
2008年09月02日

Source: スラッシュドット