ガジェット

凸版印刷とNICT、耐量子計算機暗号を搭載したICカードを開発し有用性を確認

凸版印刷と情報通信研究機構(NICT)は24日、「耐量子計算機暗号(PQC:Post-Quantum Cryptography)」を搭載したICカード「PQC CARD」を世界で初めて開発したと発表した。PQC CARDでは量子コンピューターでも解読が困難になるとされる。2025年に医療や金融などの用途における限定的な実用化、2030年に本格的な提供開始を目指すとしている(凸版印刷INTERNET Watch)。

PQC CARDでは米国の国立標準技術研究所(NIST)がPQCの標準技術の候補にした「クリスタル・ダイリチアム(CRYSTALS-Dilithium)」という次世代の電子署名方式を採用。保健医療用の長期セキュアデータ保管・交換システム「H-LINCOS」で、PQC CARDの有用性の検証をおこなったところ、その有効性、および実導入に対する課題を確認することができたとしている。なお、PQC CARDではカードリーダー/ライター、通信プログラムなどは現行のものを利用でき、認証スピードも含めて従来同様に利用可能だという。

すべて読む

| セキュリティセクション

| テクノロジー

| セキュリティ

| 暗号
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

中国科技大、光量子コンピュータの量子超越性を実証。Googleに次いで2番目
2020年12月07日

Googleの研究者による論文の草稿が漏洩、量子超越性の実証に成功か
2019年10月07日

ニューラルネットワークをガラス板で実装し電源なしで動作する手書き文字認識装置
2019年07月30日

東芝、組み合わせ最適化問題の近似解を得る新アルゴリズムを開発。並列処理で大幅な高速化が可能
2019年04月23日

Source: スラッシュドット