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ランサムウェア攻撃者に身代金を支払うと「お得意様」になってしまう可能性

サイバー攻撃防御サービス Cybereason の調べによると、ランサムウェア攻撃者に身代金を支払う被害者は「お得意様」として繰り返しターゲットになる可能性が高いそうだ(プレスリリースBetaNewsの記事)。

ランサムウェアに身代金を支払ってもデータが復元できるとは限らず、半数以上がデータを失うという調査結果も出ている。CISAやFBIなどは身代金支払いを推奨していないが、早期復旧を目指す被害者は支払ってしまうケースも多い。

Cybereason の依頼でCensuswideが4月に実施した調査は米国(24%)・英国(24%)・スペイン(12%)・ドイツ(12%)・フランス(12%)・UAE(8%)・シンガポール(8%)のセキュリティプロフェッショナル計1,263人を対象としたものだ。

回答者の半数以上がランサムウェアの被害にあっており、身代金を支払った回答者のうち51%はデータが完全に復旧できたと回答している。46%はデータの一部またはすべてが破損していたと回答しており、暗号化されたデータに一切アクセスできなかったという回答は3%に過ぎなかったという。

身代金を支払ったうちの80%は2回目のランサムウェア攻撃に見舞われており、46%は同じ攻撃者によるものだと考えているそうだ。一方、全く別の攻撃者によるものだと考えている回答者は34%に過ぎなかったとのことだ。

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Source: スラッシュドット