ガジェット

ヒトのiPS細胞から作り出された脳オルガノイド、眼を作り光も検知できる

オルガノイドの成長過程を研究することにより、細胞の多様性、複雑な相互作用、および神経回路網の理解を解明する試みが行われている。ヒトの多能性幹細胞(iPS細胞)を使用することにより、網膜を生み出す構造である眼杯を含む脳オルガノイドを作製できるが、新たな研究では、この脳オルガノイドは左右対称の眼杯を発達させることに成功、光を検知できることが明らかとなった。研究チームは、眼杯を長期間生存させる手法を開発することで、網膜障害を引き起こすメカニズムの研究につなげたい考え(Cell Stem CelGenetic Engineering & Biotechnology NewsGIZMODOナゾロジー)。

研究グループリーダーであるJay Gopalakrishnan教授は、「これらのオルガノイドを研究することにより、胚発生中の脳と眼の相互作用の研究や、先天性網膜障害をモデル化し、個別の薬物検査や移植治療のために患者固有の網膜細胞タイプを生成することに役立つ」と述べているとのこと。

すべて読む

| サイエンスセクション

| バイオテック

| 変なモノ

| サイエンス
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

iPS細胞を使った初の網膜手術に成功。神戸の病院
2021年03月13日

iPS細胞備蓄事業、政府からの支援は終了?
2019年12月03日

iPS細胞から作った目の角膜移植、条件付きで了承される
2019年03月12日

ブタの体内で人間の膵臓を作製する研究、東大が今年度にも実施へ
2019年02月22日

ヒツジの受精卵に人間のiPS細胞を注入する研究、人間の細胞を持つヒツジの胚が生まれる
2018年02月21日

共同通信、京大・山中教授に対し批判的な内容の記事を公開後大幅に差し替えて騒動に
2018年01月26日

京都大学iPS細胞研究所、iPS細胞から培養した心臓組織で不整脈の再現に成功
2017年10月25日

Source: スラッシュドット