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アップロードされた絵と同じ特徴の絵を生成するAIサービスが登場も1日でサービス停止に

あるAnonymous Coward 曰く、

先日もAI画像生成サービスが話題になったばかりだが、29日に今度はイラストレータの絵の特徴を学んで同じような絵を生成する「mimic」というサービスがオープンして、自分のイラストを盗まれると感じたイラストレータらがSNSなどで猛反発する事態となっているようだ(mimic公式サイトねとらぼKAI-YOU.net)。

このサービスはあくまで作者が自分のイラストに似た絵を生成するのを目的としており、他人の絵のアップロードは利用規約で禁止されている。しかし、以前よりSNS上では人の絵を盗む(自作発言など)といった犯罪行為が散見されていることから、イラストレーターらからは「他人のイラストをアップロードして悪用されるに決まっている」と激しい反発の声が上がっているようだ。

今回の件を受けて、中には自分のイラストを今後AI学習に使用させないと宣言している人もいるが、著作権法ではAI学習にイラスト著作者の許諾は不要となっており、今後こうした部分を巡ってさらなる騒動になる可能性がありそうだ。

この「mimic」に関しては、運営会社のラディウス・ファイブが30日にβ版の全機能を停止することを発表した。問い合わせフォームや公式Discordサーバも閉鎖したほか、作成済み、作成中のイラストメーカーや関連する全ての画像をサービスから削除するという(mimic(ミミック)公式TwitterITmedia)。

同サービスなどに関しては漫画家やイラストレーターなどから反発する意見も出ていた。また同サービスの開発に協力していたクリエイターへの誹謗中傷も出ていたようだ。このためβ版では不正利用を防ぐ仕組みが不十分だったとして削除する方針となったとしている。今後は不正利用に関わる課題を改善し、正式版として再リリースする予定だとしている。

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Source: スラッシュドット